サブリース契約解除の難しさ②~④
サブリース解除の問題点②:解除できても時間がかかる
サブリース契約解除に同意があったとしても、手続きには時間がかかりがちです。ほとんどは3~6カ月程度かかっているようです。契約書には「本契約を解約する際、3~6カ月前までに、書面にて通知しなければならない。」といった条文が記載されているはずです。つまり、契約更新時期がきた=即契約解除が可能である、というわけではないのです。
サブリース解除の問題点③:違約金発生がある場合も
問題点①で挙げた通りですが、サブリース契約書に中途解約の条項や特約などがない場合、オーナーからの都合での解約はかなり難しいものになりがちです。解約に関しては、違約金を支払うことが書かれている場合も多くあります。
サブリース解除の問題点④:サブリース会社からは解約可能
オーナーによるサブリース契約解約は困難なものですが、反対にサブリース会社からは簡単に契約解除できます。理由は、借地借家法において、賃借人の自由意思で契約解除できるからです。不公平な内容に感じますが、そもそも借地借家法は、賃借人の立場を守るための法律です。
サブリース契約のリスクは他にも…
他にも、サブリース会社が急に「飛ぶ」ことも少なくはない話です。毎月、保証家賃が振り込まれていると思い込んで、口座を確認せずにいると、ある日融資先から「ローンを滞納していますよ」と通知を受け、初めて保証家賃が振り込まれていると知った―――サブリース会社は連絡がついても、対応はのらりくらり…。
まとめ:
以上をまとめると、家賃保証が安心でリスクを低下させる、とはいい難いのかもしれません。家賃保証をつけなくとも、手に負える物件かどうか。将来性はどうか。物件管理を自ら行うことが難しければ、管理を物件のある地元不動産会社に任せることもできるのですから。